カレッジ体験談
Better late than never
E. M.さん
学校名
George Brown College
通学期間
2016年9月 ~ 2017年4月
コース名
Culinary Skills - Chef Training
学校名
English School of Canada (ESC)
通学期間
2016年4月 ~ 2016年8月
コース名
UCTP (University College Transfer Program)
2016年9月から、George Brown CollegeのCulinary Skills – Chef Trainingという1年間のコースを受講しました。
カレッジに行こうと思ったきっかけは、私のいろいろな経験と出会いの積み重ねの結果で話せば長くなります。
私は、中学2年生の時に全く英語が分からない状態で3週間オーストラリアでホームステイをしました。ホストファミリーがすごく優しくて日本とは違う時間の流れの海外生活がとても気に入り、日本に帰ってから逆ホームシックになってしまい、将来海外に住みたいと思うようになりました。ホストファミリーとその後も文通をしたり、ホームステイをするまでは苦手だった英語の授業が1番好きになり、1番の得意科目へと変わりました。
社会人になって、ちょっとしたきっかけから日本でも外国籍の友達がたくさんでき、普段から英語で話す機会があったり、帰国した友達を訪ねて海外旅行するようになりました。20代の時にワーホリにも興味がありましたが、1年後に帰国しないといけないと思うとお金と生活をリセットするまでの決断に至らず結局ワーホリはしませんでした。もともとニューヨークに憧れがあり、2回旅行しましたが、友達を訪ねる目的で2015年に初めてカナダのトロントへ旅行しました。するとそれまで全く興味がなかったカナダですが、綺麗な町並みと人の良さと安全面に惹かれたのと、トロントなら大好きなニューヨークにも近いのでカナダに住みたいと思うようになりました。しかし、その時は32歳でワーホリもできるわけでもなく、どうすればカナダに行って働けるかと調べました。ちょうど、カレッジを目指して語学学校に通学中の友達が、エージェントや語学学校、カレッジについてなどの情報を教えてくれました。そこで、4社のエージェントに私の年齢でできるだけ長くカナダに住みたいという相談をしましたが、1番返事が早くてとても情報が細かく親身になって下さったのがこちらのカウンセラーの方でした。
私は日本では看護師をしていました。カナダでは日本の看護師免許も経験も無意味で、カナダで1から看護師になるにはお金と時間がかかるのとハードルがとても高く、そもそも日本でも職場を4回も変わっていたので、カナダでも看護師になりたいかどうかという疑問がありました。カウンセラーの方がいろいろを提案をして下さり、カレッジ在学中はパートタイムができること、卒業後はpost graduate work permitがもらえるので、カレッジ進学を考えてみてはという提案があり、culinaryやearly child educationも人気の科目と言われた時、culinaryという言葉に”これだ!!”と思いました。実は、高校生の時にイタリア料理に魅せられイタリアに料理留学したいと思ったり、20代の時は、友達を呼んでホームパーティーやバーベキューパーティーなどで料理を振る舞い、将来自分のカフェを持ちたいなど思ったりもしていたので、culinaryならこれまで私がやりたいと思っていた海外留学+料理の勉強+海外生活全てが1度に叶えられるので、全財産を使ってでもチャレンジのしがいがあると思いました。
2016年の1月にカウンセラーの方に相談を始めてから、3ヶ月で方向性を決めて準備を整え、4月にカナダへ渡りました。9月のカレッジ進学を目指し、語学学校English School of CanadaのUniversity College Transfer Programを取ることにしました。UCTPは3ヶ月間のコースなので、あまり余裕がありませんでしたが、プレイスメントテストを4月下旬に受け、5月入校の予定にしました。しかし、プレイスメントテストでUCTPの受講レベルに足りず、前段階のPrepUCTPを取らなければならなくなりました。PrepUCTPコースは1ヶ月単位のコースで、パスするまでは繰り返し取らなければならなかったのですが、猛勉強し、なんとか1ヶ月でパスすることができました。PrepUCTP、UCTPでは文法、リーディング以外にもカレッジで必要なエッセイの書き方、プレゼンテーションの仕方などを学びました。課題・宿題が多く、テストも大変で、人生で1番勉強しました。
UCTPも、なんとか3ヶ月でパスでき、ぎりぎり9月のカレッジ進学に間に合いました。語学学校の授業では、日本の一方通行な講義と違って、生徒も活発に意見交換をしたり、フレンドリーな講師のおかげで、授業を楽しむことができました。カレッジも英語と数学のプレイスメントテストがありましたが、語学学校でしっかり勉強した成果だったのでしょう、foundation courseではなく、college courseに受かりました。
George Brown Collegeでは、教授はみんな経験と実績があるシェフで、実際にスキルと料理の基礎を学ぶことができました。調理実習では、個人で評価される科目と、ペアやグループで評価される科目とありました。また、料理の出来栄えだけではなく、アクションプランや、調理中の過程も評価されました。調理実習は主にフランス料理がメインでしたが、国際料理を作る科目や、大型レストラン料理の科目、ベーキング、ブッチャーの科目もあり、調理実習以外にも、料理概論、英語、数学、栄養学などの授業もありました。クラスメイトは、カナディアンだけでなく多くのインターナショナルスチューデントもいたり、高卒のひとばかりではなく、自分よりも年上や20代の人も多くいたので、歳の引け目を感じることもなく、すぐに打ち解けることができました。
また授業中わからなかったことは、授業後すぐに教授に質問をしましたが、どの教授も私が分かるまで丁寧に説明をしてくれました。George Brown Collegeは、サポートや設備が整っているので快適で楽しいカレッジ生活を送ることができました。語学学校でみっちり勉強したおかげで、カレッジでの勉強、課題のプレッシャーはそこまで感じませんでした。
日本の教育と違って成績はテストのみでなく、課題の内容、授業態度にも重きが置かれるので、頑張ったら頑張った分評価されるところがいいところだと思いました。不安でいっぱいだったカレッジ生活も、楽しく過ごすことができ、気づけば1セメスターも2セメスターもDean’s honor listに載ることができました。卒業後は、課題の一環で行った肉屋にフルタイムで就職が決まったのと、カレッジの就職支援センターを通じて得た人材派遣会社から度々パートタイムの仕事のオファーが来て、ケータリングや四つ星ホテルのキッチンで働く機会がありました。現在は、ケータリングで知り合ったシェフのコネクションで大企業のカフェテリアのキッチンに転職し、働くことができています。
いろんな出会いときっかけで私の行動は成り立っていますが、いつもいろんな方や友人のサポートを得て成し遂げることができてきました。多くの方に感謝の気持ちと、動かなければ何も始まらないということ、最後まであきらめずにやってみることをこの経験を通じて学ぶことができました。