語学学校コース案内
カナダ、トロントにある語学学校と一口に言っても、1000人近くの留学生が就学する大規模校から、生徒数が100人に満たない小規模校まで様々な学校があります。さらに、それぞれの学校がバラエティ溢れる英語学習プログラムを提供しています。ここではトロントの語学学校で学ぶ事が出来る代表的なプログラムをご紹介致します。
ESL(基礎英語/総合英語)
『English as a Second Language』の略で、英語を母国語としない人の為の基礎英語学習カリキュラム。
インターナショナル・スクール出身者や他国での長期海外生活経験者でない限り、日本から来る方のほとんどが最初に受講するコースです。
このコースでは文法、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングなど、基本的な英語を学ぶ事が出来ます。
クラスのレベルもアルファベットから学ぶ初心者から、カレッジや大学進学を目指す上級者まで細かく分かれており、自分に合ったレベルの授業を受ける事が出来ます。
IELTS対策コース
IELTSとは『International English Language Testing System』の略で、ジェネラルモジュールは、イギリス、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダへの留学・就労・移住希望者などを主な対象とした英語能力判定テストです。それらの国々に移住したいといった場合に必要となるもので、TOEFLと同様に『聞く』『読む』『書く』『話す』の4つの能力を総合的に判定する資格試験です。
文章を読み、それに関するレクチャーを聴き、それを受けて解答を文章にする、といった複合問題が用意されているTOEFLと異なり、複合スキルが求められる問題はIELTSにはありません。TOEFLではコンピューターに向かってスピーチをする形式の『スピーキング』は、IELTSでは面接官に向かってインタビュー形式で行われる為、日常のカンバセーションのように話せるので易しいと感じる受験生も多いです。
アカデミックモジュールは、北米のカレッジや大学でも留学生の英語力判定試験として認められており、IELTSを学ぶ留学生も増えてきています。
TYC/TYCP/J-Shine
TYC/TYCPとは『Teaching Young Children』という、主に3歳から12歳児対象の英語教育法を学ぶコースです。
TYCは、帰国後子どもに英語を教える仕事に就きたいという方にピッタリ。TESLやTYCのような英語講師プログラムでは、実際にレッスンプランを立てたり、歌を交えたデモレッスンを行ったり、実践的なトレーニングを通じて講師を養成します。英語教育方法だけでなく、子どもにどのように接すると良いかを基礎から学ぶコースでもあります。
さらに、文部省認定の小学校向け英語教師資格、J-Shine取得コースもあります。※現在トロントで開講している学校はありません。(2024年3月現在)
スピーキング専門コース
基礎英語の中でも、Listening(聞き取り)、Conversation(会話)、Pronunciation(発音)に重点を置いたスピーキング専門コースもあります。取り扱う内容は日常会話からビジネスシーンでも困らない話題など様々です。
文法は得意でも会話は苦手な日本人向け、とにかく会話の機会が沢山あるコースです。ESL受講後にコースを変更したり、別の学校へ転校して受講される方も多いです。
TOEIC対策コース
TOEICは『Test of English for International Communication』の略称で、英語を母国語としない人を対象にした、英語のコミュニケーション能力を評価する世界共通のテストの事。
2016年5月に新形式に移行され、リスニングとリーディング両方の試験において、長文の理解力・読解力がより必要な問題に変わりました。つまり、より実践的な英語力を身に付けている学習者には有利な変更と言えます。
また、日本での就職時に、英語力の判断としてTOEICのスコアが参考にされる事も多いです。日本の人気資格ランキングでも絶えずベスト3に入るなど、資格としてスコア取得を考える方も多いのが特徴です。
TOEFL対策コース
TOEFLとは『Test of English as a Foreign Language』の略で、英語を母国語としない人を対象とした英語能力テストの事です。大学のキャンパスや街中での実生活におけるコミュニケーションに必要な、『リーディング』『リスニング』『スピーキング』『ライティング』の4つのスキルを総合的に測定します。
アメリカ、カナダ、英国、オーストラリア等の英語圏のほとんどの大学・大学院で、留学生への入学条件としてTOEFLの点数を設定しています。つまり、将来的に アメリカやカナダの大学を目指す留学希望者は、TOEFLで必要なスコアを取らなければなりません。大学によって必要なスコアは異なりますが、海外の大学・カレッジへの入学を考えているならTOEFL対策コースを受験すると良いでしょう。その内容は、日常生活に必要な英語と言うよりも、アカデミックイングリッシュと呼ばれる、文法、語彙力、リーディング、ライティングを重視したもので、大学などでのレクチャーを受講するのに必要な英語力を養うものです。
Cambridge対策コース
イギリス、ケンブリッジ大学の非営利組織であるケンブリッジ大学英語検定機構(Cambridge English Language Assessment)が開発、提供している国際的な英語検定試験です。
日本では知名度は比較的低いですが、イギリスだけでなく、オーストラリアやカナダなど、世界約150ヶ国以上で実施されている最も有名な英語試験。海外への大学、短大への進学を目指す方は、自分の英語レベルを証明するのに最適な試験と言えるでしょう。英語の知識量を測るだけでなく、総合英語力を測る事がこのテストの目的なので、文法やボキャブラリーだけではなく、総合的な英語力が問われます。
試験内容は、リスニング、スピーキング、リーディング&ライティング(またはリーディング&文法・語彙)、ライティングから成り、それぞれAからEの5段階の評価で合否が判定され、A、B、Cは合格で、D、Eは不合格です。
以前は、上初級(通称KET)、中級(通称PET)、上中級(通称FCE)、上級(通称CAE)、特上級(通称CPE)の5つのレベルが用意されていましたが、現在はもっと細かい14段階に分かれています。KETはA2 Key for Schools、PETはB1 Preliminary for Schools、FCEはB2 First for Schools、CAEはC1 Advanced、CPEはC2 Proficiencyと対応しています。
通訳/翻訳
留学生のほとんどの方が、日本に帰国後、就職活動または復学される事と思います。
帰国後に必要な英語力とは、日英の翻訳力です。もし就職後に英語力が必要になる場合、ほとんどは海外の取引先とのやり取り、講師として日本人に英語を教える、その他日本語と英語の間での翻訳や通訳作業が中心となります。通訳・翻訳コースとは、通訳・翻訳家を目指す方の為に、幅広いボキャブラリーと翻訳力を身に付けるコースです。
英語を日本語に、日本語を英語に正しく翻訳する能力は、英語力を一段階上げ、実践的な英語力を身に付ける事が出来る為、通訳・翻訳家を目指していない方にもお勧めです。
ビジネス英語/コミュニケーション
将来的にカナダの企業で働いてみたいと思っている方や、日本に戻って外資系または英語に携わる仕事に就きたい方には、Business Communication(ビジネスコミュニケーション)がお勧めです。
授業では、ビジネスレターの書き方や英語で行うプレゼンテーションなど、ESLとは全く違う実用英語を学ぶ事が出来ます。英語環境の職場においての英語でのコミュニケーション能力のトレーニングを重視している為、会話重視のプログラムとしても人気です。
但し、ビジネス英語を受講するには、最低でもESLで中級以上のレベルが必要となってきます。
TESL/TEFL/TESOL
TESL/TEFL/TESOL とは 『Teaching English as a Second (Foreign) Language』の略で、英語が母国語でない人に英語を教えるという意味で、言い換えれば英語教師養成プログラムです。
このコースは、英語教師を目指している方向けで 英語の教育方法を学ぶ事が出来ます。プログラムに入る為の条件は易しくなく、TOEICなら625点以上を必要目安とする語学学校が多いです。
カレッジ・大学進学準備(EAP/Pathway)
カレッジや大学に進学する為に必要な英語力の証明として、多くの語学学校で開講されている進学準備プログラムです。パスウェイ/Pathwayと呼ばれる事も多いです。このコースを受講し、卒業すれば、進学に必要な英語力の証明が免除されるものです。
カレッジや大学で必要な、講義を英語で受講する為の英語力を身に付ける事を目的とした、語学学校のプログラムの中でもレベルの高いコースとなっています。レポートの作成やグループワーク、プレゼンテーションなど、カリキュラムはかなり厳しく、修了に必要な成績も高く設定されています。テストやプレゼンテーションの評価だけでなく、普段の出席率なども最終評価の対象となる為、例え英語力が上級の生徒であっても気の抜けないプログラムです。各語学学校が提携している大学やカレッジへの出願時にTOEFLやIELTSのスコア提出が必要無くなるという点が魅力です(一部大学・カレッジ/プログラムを除く)。
スコア換算表
TOEFLでは4スキルの能力を測るのに対して、TOEICではリスニングとリーディングのみをテストするように、それぞれ試験で確認するスキルやテスト形式が異なります。また、ある試験に対して試験対策準備をして受験した場合、他の形式の試験でも同様の結果が出るわけではありません。下記換算表はあくまでも目安ですので、参考程度にご利用下さい。
英検 | TOEIC | TOEFL iBT | IELTS | Cambridge | |
---|---|---|---|---|---|
熟達した言語使用者 | CPE Grade A | ||||
118-120 | 9.0 | CPE Grade B | |||
115-117 | 8.5 | ||||
110-114 | 8.0 | CAE Grade A | |||
970-990 | 102-109 | 7.5 | CAE Grade B | ||
1級 | 870-970 | 94-101 | 7.0 | FCE Grade A | |
自立した言語使用者 | 820-870 | 79-93 | 6.5 | FCE Grade B | |
準1級 | 740-820 | 60-78 | 6.0 | ||
600-740 | 46-59 | 5.5 | PET Distinction | ||
2級 | 550-600 | 35-45 | 5.0 | PET Merit | |
500-550 | 32-34 | 4.5 | |||
準2級 | 450-490 | -31 | 4.0 | PET Pass | |
基礎段階の言語使用者 | 300-440 | 3.5 | KET Merit | ||
3級 | 291-299 | 3.0 | |||
270-290 | 2.5 | KET Pass | |||
4級 | 260-269 | 2.0 | |||
5級 | 100-259 | 1.5 |
まとめ
こちらのページでは、語学学校で学ぶ事の出来る主要なプログラムを取り上げました。アクティベイト留学センターでは、皆様の将来何をしたいのか、どんな事を学習したいのか、といった様々なご希望をお伺いした上で、生徒様お一人おひとりにぴったり合った学校選びを行います。皆様と一緒に、より良い総合的な留学プランのご提案をさせて頂きます!
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