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KonomiさんによるCo-opホテルマネジメントプログラム1年体験レポート

Konomi Uemuraさん
渡航前の英語レベル
初級
渡航後の英語レベル
中~上級
ビザの種類
学生

Mentora Collegeのホテルマネジメントプログラム受講中のKonomiさんに、インタビューしました。

手帳の前で悩む女性

 

座学期間・学校生活について

学校の雰囲気はいかがでしたか?

大きなソファーが3か所ほどあるので、どのクラスの生徒も休憩時間は教室から出て近くのソファで休んでいました。
他のクラスの生徒とも交流がしやすい雰囲気でした
ESLも同じ敷地内にあるので、たくさんの生徒がいました。

 

学校の立地はいかがですか?(通学手段は何を使っているかもお答えください)

ダウンタウンにあるためアクセスは良かったです。私はリッチモンドヒル(トロント北部の郊外)に住んでいるのでバス(YRT)と地下鉄(TTC)で2時間かけて通っていました。
また、お昼休憩は1時間あり、周りにはレストランがたくさんあるので、クラスメイトと外食をしていました。
徒歩3分にあるBone Soup Malatangという辛いラーメンのお店が大好きで週1回通っていました。

トロントTTC

 

学校やクラスには慣れましたか?

私は1期生で学校開校後最初生徒でした。
クラスメイトは6人いて全員が日本人だったのですぐに慣れました。
2期生、3期生は日本人は各1名と少なく多国籍の印象でした。2期生とは合同授業もあったのでグループワークをするときに話すことがありました。
でもその時はオンラインでの授業だったのでなかなか個人的な話をする機会はなかったです。
同じクラスメイトとは休み時間の度に色々な話をして、学校に行くのが楽しかったです。
つい日本語で会話してしまいましたが、学校は英語だけで会話をするポリシーだったのでよく注意をされていましたが(苦笑)、英語を話す機会は多いと思います。

 

学校やクラスに慣れるまでどれくらいの時間を要しましたか?

私のクラスは全員日本人だったので、慣れるまでに時間はかかりませんでした。
授業は8時半から5時半までだったので、最初は集中力が続かず座っていることが大変でした。
時差ボケもあったので授業のリズムに慣れるまで1~2週間はかかったと思います。

conversation

 

授業についていけないなど不安はありましたか?

最初は不安だらけでした!クラスメイトは英語が本当に上手でした。一方私はESLのLevel3:Pre-Intermediate(初中級)受講後のカレッジ開始だったので最初はまともに話せませんでした。
特に始めの授業では自己紹介をすることが多かったのですが、先生に名前は?ときかれて「Konomi,Japanese」と単語でしか答えられませんでした。
最初の1週間は本当に何を言っているのかわからなかったので、2週目からはアウトラインを確認し、事前にスライドや教科書を呼んで和訳したものを用意して、日本語訳をつけながら授業を聞くようにしていました
それをしていたのは私だけだったので、他のクラスメイトは英語を英語で理解できていて素晴らしいと思いました。

 

講師や学校スタッフの対応はいかがでしたか?

少人数制のクラスなので、先生と生徒との距離がとても近いのが印象です。先生方はすぐに名前を覚えてくれるので、フレンドリーな方が多かったです。
先生同士も仲が良く、お互いの授業中に声を掛け合ったり、時には他のクラスの先生も交えて授業を続けたりと、楽しかったです。
また、どの先生も親切でこまめに質問やわからないことはあるか、生徒の理解度を確認しながら授業を進めてくれました
英語の単語の意味が分からないことも、快く答えてくれる先生が多かったです。

Co-op(コープ)留学

 

座学ではどういった事を学びましたか?

ホテル全般のことに限らずチームワークやリーダーシップ、企業における戦略やマーケティングなど様々な部門の基礎を学ぶことができます
先生によってはプレゼンが多い先生もあり、スライドを作って発表することもありました。
グループワークは少人数だったため、授業の中でみんなで意見を出し合うことが多かったです。ただ、プログラムの中にプロジェクトがあり、タームの最後にはプレゼンを行うことが多かったです。
中でも面白かったのはホテルにおけるレストランの講義でサーバーの仕事について学んだ時です。
その時は日本の寿司屋で働いていたので、料理を出す位置や注文を取る優先順位を学ぶのが楽しかったです。

 

Co-op(インターンシップ)に向けて、学校からのサポートや、ご自身で何か準備は行いましたか。

授業の中にレジュメの書き方モックインタビュー(模擬面接)も含まれていたので、心構えができました。
また、インターンシップ先は学校からの紹介がありました。私はホテルのハウスキーピングのルームアテンダントを有給で紹介してもらいました。
その時の面接はいつからいつまで働けるか、学校で学んでいることなどの質問で5分ほどでしたが模擬面接のおかげで緊張せずに望むことができました。

リーダーを率いる

 

通学鞄と中身を見せて頂けますか?(写真)+こだわりなど。

日本で買った無印の型の負担を軽くするリュック(19L)で通っていました。持ち物はパソコン、ルーズリーフ(ノート)、プレストカード(suicaのようなもの)です
そして学校の椅子は板で冷たかったので、私はこの座布団も持って行っていました。冬はひざ掛けも使用していました。
座布団は私しか持っていませんでしたが、1番役に立ったと思います。その他に、ウォーターサーバーやケトルがあったので、タンブラーを置いて毎回コーヒーを作っていました。
マグカップはたくさん置いてあるので自由に使えます。ランチも冷蔵庫があるので夏場も安心でした。みんなで分け合いたい時にはフォークやスプーン、お皿もあったので自由に使っていました。

konomiさん2

 

通学の服装

好きな格好で行っていました。私はパーカーに黒ズボンとラフな格好でした。
プレゼンの時にはフォーマルな服装が加点になるのでスーツ、またはビジネスウェアがあると良いと思います。
私はカナダに来てすぐに持ってきたスーツは着ないと思い捨ててしまったので、1着持ってきた方がいいと思います

 

お住まいの形態を教えてください(ホームステイ、シェアハウスなど)

最初は2か月ほどシェアハウスでした。イーメイプルで日本から申し込みました。LINEビデオで部屋を案内してくれたので、そこに決めました。
6人でベースメントをシェアする生活で家賃は$445でした。学校まではバス2本と地下鉄で1時間ちょっとでした。
その引っ越しした物件は一軒家のベースメント(地下)で、家賃$1200ですが、シェアではなく全てを1人で使用しています。

ベッドの上で眠る女性

 

日本とカナダ間のカルチャーショック

特にありません。不自由なく過ごせていて楽しいです。

 

トロントでの生活の良い所、悪い所、慣れない所を教えてください

良いところはペットフレンドリーなところです。動物は飼っていませんが、基本トロントはどこでも動物と行動できて、ホテルも泊まれるところが多いので素晴らしいと思います。
また、しつけができるている犬がほとんどなので、どの公園でもドックランのように犬が元気に走れているのが良いと思います。

悪いところは治安が悪い地域があるところです。
発砲事件がたまにおきることと、アラートで誘拐情報などが出ることがあるので、1人で夜歩くことはやはり危険だと思います。

慣れないところは地下鉄がよく止まることです。
毎週末どこかで工事があり、使えない間はシャトルバスが出ていますが、それ以外にもよく地下鉄が止まるので、待たされる事がよくあります。

 

座学期間中アルバイトはしていましたか?

渡航して1週間でバイト探しをしました。
日系の居酒屋でサーバーをしました。スタッフは全員日本人でした。
同時進行で他の仕事も探しました。
居酒屋のあとはクラスメイトの紹介で家の近くにある日系の寿司屋でサーバーをしましたが、インターンが始まるので辞めました。

ジャパニーズレストラン

 

休日はどのように過ごしていましたか?

ほぼアルバイトをしていました。旅行などはいっていません。
渡航してすぐにアルバイトを始めてしまったので、長期休みはとったこともなかったです。
休みができたときにはクラスメイトと遊ぶことが多かったです。
お酒が好きなので、学校の友達が泊まりに来て飲み会をしたり、飲みに行くことは多かったです。

 

座学中、課題は沢山でましたか?またどのような内容の課題でしたか?

アウトラインにそってアサイメントがたくさん出ます。宿題はあまり出ませんでしたが先生によっては毎回出す先生もいました。
(特にアカウンティングは復習に宿題で問題を解くことが多かったです)
課題の内容としては自分が選択したホテルについて企業戦略や方針を調べてまとめたり、最近のホテルの取り組みについて述べることが多かったです。
特にテクノロジーの進化に合わせたデバイスの選択について、ホテル産業について学ぶことが多かったです。
また、どの教科も少しずつ内容が似ていることが多かったのでアサイメントの内容も似ていることが多かったです。
アサイメントは1セメスターに2~4個出ることが多かったです。

 

放課後はどのように過ごしていましたか?

私はリッチモンドヒルという2時間ほどかかる場所に住んでいたため、学校が終わったらすぐに帰っていました。
ただ座学の間は次の日の教科書を和訳したりスライドを呼んで意味を理解することを毎回やっていました
図書館が学校から歩いて10分くらいにあるので、そこやカフェに寄ってクラスメイトと勉強することもありました。
学校は18時には閉まるのであまり残ることはできませんでした。
また、最初の方は他のクラスメイトがUofTの異文化交流サークルに参加していたので何回か一緒に行きました。
でも、私は初対面の人と会うのがあまり得意ではないので途中で行かなくなりましたが、海外の友達を作りたい方は積極的に参加していました

 

インターンシップ期間・お仕事について

学校でのインターンシップ準備はどんな事を行ったのですか?

Mentoraでは面接やレジュメ、LinkedInの作成、モックインタビューを行う授業がありました。
レジュメは同じ物を2回提出し、最低合格点をクリア出来るように先生から細かい指導がありました。
LinkedIn はポートフォリオとしての課題で、企業側が検索しても問題がないよう、フォーマルな写真や文体を用いて作成する必要がありました。
モックインタビューでは事前練習として、自己紹介や自分の強み・弱みについてのいくつかのエピソードを用意し
受け答えの練習をした後に、テストとして先生と面接を行いました。
この面接では事
前に用意していない質問内容もあったので、臨機応変を求められてとても練習になりました

面接準備

どこでインターンシップが決まりましたか?企業名を教えて下さい。

Residence Inn Toronto Downtown by Marriott/ ハウスキーピング部門のルームアテンダント

 

インターンシップは有給、無給、どちらでしたか?

有給で19.4ドル/hでした。(日本円でいうと約2,100円)

 

現在のインターンシップが決まるまでにどのくらいの数の面接を受けましたか?

学校からの紹介で初めて面接をした場所でインターンが決まりました。

 

面接ではどのような事を聞かれましたか?

15 分程度の面接の中で、コープ(実習)であることの確認と学校で学んでいることは何か、
そしていつまで働けるか、卒業後のプランについて聞かれました。

 

インターンシップの業務内容を教えて下さい。(1日のスケジュールも)

仕事は部屋の掃除がメインで、平日は8:30〜16:30、土日祝は10:00〜18:00が勤務時間です。
<1日のスケジュール>
・8:30〜 : ハウスキーピング部門全体のミーティング
ハウスマン、ルームアテンダント、ランドリーが集合して今日の新規ゲストとチェックアウト、
ステイの数を発表、その後今日念入りに掃除する場所の確認と、ゲストからのクレーム、またはグッド評価内容の紹介、連絡事項の伝達
・8:40〜: お部屋の掃除・物品確認
チェックアウトやステイルームはシングルルーム10 ポイント、ダブルルーム20 ポイントとし、
1 人150 ポイントになるように部屋割りがありました。
その時間に物品(リネンやアメニティ)確認、ストレージの在庫管理が含まれていました。
・1時間  : 休憩はタイミングを見て1 時間。

こちらは私が清掃した部屋の一部です。

お仕事内容、上司や同僚とのコミュニケーションはいかがでしたか?具体的なエピソードなどがあれば教えて下さい。

部屋の清掃がメインですが、物品管理が難しかったです。物品の不足がある場合ハウスマンに依頼をしなければなりませんでしたが、
ハウスマンは1人で何フロアも担当している為、連絡が取れないこともありました。
物品の数と使うリネンやアメニティを予測して事前に依頼をするなど工夫をしました。
私には1人同期がいたので研修等一緒に受ける事ができたのが良かったです。
研修は2日間あり、先輩と一緒に部屋を回り清掃の仕方を覚えるという内容でした。
会話は全て英語で行いますが、全体ミーティングの話など最初は聞き取るのが難しくて、何を言っているか全然分かりませんでした。
物品の名前もスペルがわからないものは先輩に聞いて紙に書いて教えて貰いながら少しずつ慣れていったと思います。
職場の人はみんな優しくて、何か分からない事はないか、調子は大丈夫かどうかを常に聞いてきてくれました。
清掃自体は個人で行うため、仕事中はあまり英語を話すことはありませんでしたが、滞在しているゲストや部屋の報告について上司と話す必要があったので
日常会話程度の英語力は求められると思います。

 

インターンシップを総括していかがでしたか?

私が専攻したホテルマネジメントコースは、正直もともと希望して選んだわけではなく、プロモーションをみてタイミングが良かったので選択しました。
ただ、実際に学んでみるとホテル経営について、企業理念や戦略の理解などビジネスで使うことを学べて楽しかったです。
私は前職が看護師だったので、売り上げを上げることや企業のビジネスといった方面での知識はなかったので授業は新鮮でした。
また、コミュニケーションの方法を理論的に学ぶことができるのもホスピタリティコースの良いところだと思いました。
マーケティングやコミュニケーションスキルを理論的に学べたことは新たな知識がつき、今後にも役立つと思いました。

英語力は向上しましたか?

最初は自己紹介で「Konomi, Japan.」と単語でしか答えることができなかったので、そこと比べると向上したと思います。
あとは授業はもちろん全て英語で行われるので、リスニング力も確実に向上しました。
以前習った内容と近しい授業の時はなんとなく意味が理解出来てきたような気がします。
ただ、私の場合クラスメイトが全員日本人だった事と、日本語環境で働けるアルバイト先を見つけて働いていたので、英語を話す機会が全然ありませんでした。
スピーキングにおいては単語で返答していたものが1つの文章で返せるようになりました。

 

最初に立てた目標の達成はできましたか?

無事に卒業出来ることが目標だったので、達成出来ました!
またインターンシップは絶対にハウスキーピングポジションで有給がいいと思っていたので、希望が叶って良かったです。

 

学校終了後の今後の目標をお知らせください

アルバイトをしていた先からサポートをして頂き、今は就労ビザを申請する準備をしているところです。
無事に就労ビザが申請出来れば今度は英語をもう少し話せるようになりたいです。
また、学生の時はほぼ学校とアルバイトだけの生活だったので、休みの日にはもう少しカナダや周辺の観光をしたいです。

 

これから留学する人へのアドバイスをお願いします

コープ留学はアルバイトをしながら学校に通うことができるので、貯金がなくて悩んでいる人にもおすすめです。
しかし、語学学校ではないので英語を話すことに関しては、自分の強い意志がないとなかなか難しいと思いました。
英語を学びたい人は、事前に勉強をしておく方が絶対にいいと思います。
あとコースはしっかり考えておいた方がいいと思います。私の場合良いプロモーションがあったので安く留学出来るし、とてもいいチャンスと思い留学を決意しましたが、
永住権を考えている場合はどうやって永住権が欲しいのかまで考えておくといいと思います。
特別なスキルがある場合は問題ないと思いますが、インターン先から就労ビザのサポートを得られるのはやっぱり難しいと思います。
ハウスキーピングの場合でいうと人手不足の場合でも募集をかけるとすぐに応募が来る状況だったので、就労ビザをサポートしてもらうのは難しいと思いました。
特定の資格やスキルに繋がるものを考えて留学した方がその先の滞在にも有利になると思います。
ただ、そうはいっても私の英語レベルでも無事に卒業ができたのでとりあえず留学したい!と思った方はまずエージェントさんに相談してみるのがいいと思います。
コープがいいのかワーホリが使えるのかなど、今後のプランを踏まえた上で相談にのってくれるので安心できると思います。

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