日本にも感じるようになったカルチャーショック

私が英語に興味を持ち始めたのは、8歳頃に山口県岩国市のアメリカ軍基地を開放して行うフェスティバルに連れて行ってもらったときからでした。

地理的には日本の中にあるのにそこはアメリカで、お店も食べ物も住んでいる人も全く違う世界。

本当に興味深く、そして買ってもらった迷彩柄の帽子を被って軍人さんと写真を撮ってもらったときの興奮を覚えています。

英語の勉強は嫌いでしたが「外国人と話したい」「海外に住んでみたい」という思いはいつも持っていました。

そしてワーキングホリデーや留学を経て、気が付けば海外で生活した期間は14年間にもなりました。

そんな私ですが、何年住んでもカルチャーショックを感じる事はあります。

やはり生まれ育った日本とカナダの違いにビックリしなくなることは、一生無いんだなぁ。と思っています。

しかし驚いたのは数年カナダに住んだ頃から日本に帰国した際に感じるようになった、日本でのカルチャーショックでした。

「日本人なのに日本の文化にショック！？」と思いますよね？

私もまさか日本にカルチャーショックを感じる日が来るとは思っていませんでした。

今回は私がカナダで感じるカルチャーショックと、日本で感じるカルチャーショックについてお話しますね。

■カナダで感じるカルチャーショック

カナダに住んで今年で12年目に入ります。

ワーキングホリデー制度を利用し、ラッキーにも就労ビザを取得することが出来ました。

そして永住権を取得し、カナダで結婚、出産をして今に至ります。

この12年の中で生活の環境がどんどんと変わっていき、その都度カルチャーショックを受けてきました。

　①カナダ人フレンドリー！

初めてトロントに来て、一人で街を散策していた時に立ち止まって地図を広げて場所を探していました。
（時代を感じますね、、、今ならきっとGoogle mapを使いますよね。笑）

そうすると、すぐに “Do you need help?” と声を掛けられました。

ビックリする事に一人の人だけでなく、何人もの人が同じように声をかけてくれたんです。

色々な国に今まで旅行や留学で行きましたが、こんなに沢山の人が手を差し伸べてくれたのは初めてでした！

日本だと困ってるのかな？でも声かけるの恥ずかしい。などという感情からなかなかできないですよね。

　②レストランの店員とも友達になっちゃう！

カナダのレストランでは、多くのお客さんは店員さんとの会話を楽しみます。

料理の事を聞いたり、時にはプライベートの事を聞いたり（失礼にならない範囲で）して、まるで友達のように話すことも珍しくありません。

私が働いていた時にも、どこ出身なの？や日本での日本食とカナダでの日本食違うの？など、沢山お客さんとお話をしました。

拙い英語でも大丈夫です。

一生懸命伝えようとすると、お客さんも沢山話してくれてどんどん仕事がしやすくなりますよ！

　③上映後の映画館、試合後の野球場汚すぎる！

サッカーのワールドカップがある毎に、試合後に日本人がスタジアムの清掃をしていたというニュースが世界に流れます。

これは本当に日本の素晴らしい文化だと思います！

カナダの小学校や中学校では掃除の時間というものが無く、掃除は用務員さんの仕事なんだそうです。

その為、汚しても誰かが掃除をしてくれる。

自分の家以外は掃除をしなくてもいい。

という思いがある人が非常に多いんです。

上映後の映画館はポップコーンが床に散らばり、ジュースのカップも置きっぱなし、ゴミは床に置いて帰るのが当たり前！

上映室の出口にゴミ箱があるのに！！！

日本でも映画の上映後は清掃の方が入りますが、やはりこれはモラルの問題ですよね。。。

そしてこれをカナダ人の友人に言うと必ず返ってくる答えは「でもみんながゴミを置かなくなったら、清掃の人の仕事を奪うことになるから」です。

是非皆さんも聞いてみてください。笑

　④結婚するのにも離婚するのにも沢山ステップがある！

日本で結婚をする場合は、役所から婚姻届けを貰って記入して提出すれば結婚が出来ますよね。

しかしオンタリオ州では、結婚をする為の許可証というものをまず取得し、その後必ず式を行わなければいけません。

この式は二人だけで市役所で行っても構いませんが、結婚式を行える資格を持った人が取り仕切り署名を貰う必要があります。

また離婚も離婚届を書いて終わりではなく、離婚の申請をしてから１年間の冷却期間を経て心変わりがない事を確認してから正式に離婚が認められます。

※州によって手続きが異なる場合があります。

　⑤産後の入院は数時間～１日！

カナダでは出産後の入院は母親が健康であれば、早い場合は３時間~４時間程度、ゆっくりでも１日です。

帝王切開でも３日程度で退院となるので、びっくりですよね。

早く退院になる為、体力を残す為にも無痛分娩が普通です。

日本では豪華なお祝い善や１週間しっかりと子育てを教えてもらったりと、友人から羨ましい話を沢山聞いていました。

因みに、私の産後すぐの食事はマカロニチーズ、翌朝はコンフレークでした。

早く退院しよう！と思わせる食事でした。笑

　⑥子育てに寛容！

日本のニュースや子供を持つ日本の友人から、日本では子供が泣いたりすると周りの目が気になると聞きます。

トロントでは子供が泣いたり、騒いだりしても、周りの反応はとても寛容です。

ここでも助けがいるかを聞いて来てくれる人や、一緒にあやしてくれる人など沢山いるので、子育てはしやすい環境です。

でも、それに甘えて何もしない親もいるのでそこはちょっと。。。と思いますが。。。

■日本で感じるカルチャーショック

現在コロナ禍で日本に帰れないのですが、１年に１回程度は日本に帰っています。
カナダに慣れてくるのと反対に、日本に帰国する度に感じるカルチャーショックも増えてくるようになりました。

　①日本のコンビニ最強！

日本に帰国して私が一番にすることは、コンビニでおにぎりを買うことです。

日本のコンビニの品揃えと質そして安さに感動が止まりません。

　②店員さんや働いている人が親切！

カナダでのカルチャーショックで人がフレンドリーだと言ったんですが、

残念なことに多くのお店ではあまりプロフェッショナルな接客はしてもらえません。
（レストランやチップが発生する場所はサービスがいいことが多いです）

店員さんなどの親切さは日本が一番です。

まさにオモテナシの国だと、勝手に感動と恐縮の連続です。

　③融通が利かないことがある

こちらも店員さんやお店の人に見られるのですが、

良く言えばルールをしっかりと守っている！悪く言えば融通が利かないと感じます。

以前、日本語が話せない旦那と一緒に日本に帰国した際に、

旦那が東京のコーヒーチェーン店でコーヒーを買いました。

店員さんはずっと日本語で「一つですか？」と旦那に聞き続け、旦那は困惑。。。

日本なので勿論日本語しか話さなくていいのですが、”one”と言う誰でも知っている英語を頑なに言わず定型文を言い続ける店員さんを見て、

多民族文化でいつも色々な言葉が飛び交うトロントとのカルチャーショックを強く感じました。

外国人に慣れていなくてビックリした、緊張したというのもきっとあるんだと思います。

勿論、これは一例で英語で一生懸命接客して下さる方も沢山いるんですけどね。

　④人の目が気になる！

何度も繰り返しになりますが、トロントはとにかく多民族文化です。

その為、人と見た目が違うのが当たり前。文化が違うのが当たり前。

要は、人と自分は違うもの。という考え方が強く、個性を出しながら周りと融合することにが許容されていて、ストレスが日本より少ない気がします。

日本では子育てはこうあるべき、結婚はこの歳頃までにすべき、こういう服装をすべき、などの固定概念が強い傾向にあるように感じます。

■カルチャーショックは悪い事ではなく、自分の成長に繋がる

ここでは私が感じたカルチャーショックをあげてきました。

勿論これは本当に少しの例であり、今でも日々カルチャーショックを感じる事があります。

しかし良い事でも、悪い事でも発見が出来るカルチャーショックは、自分の視野を広げてくれるものです。

今までなんとなく過ごしてきた日常や、習慣をなぜ？という疑問を持ったり、感謝したり、改善するきっかけになります。

留学や海外生活は言葉の学習だけではなく、こういう人生の勉強という意味でも非常に豊かな経験となりますよ♪

アクティベイト留学センターでは無料カウンセリングを行っています。

留学のご予算やご希望の期間、適性や興味に合ったプログラムを見つけるお手伝いをさせて頂きます！

お気軽にお問い合わせくださいね。