【カウンセラーのひとり言】カナダ永住権に関するキーワード+永住権申請体験談
投稿日:2021年3月17日(水)
更新日:2021年3月18日(木)
国民の5人に1人が移民という国、カナダ!
カナダは国の政策として、移民の受け入れに積極的です。
“イケメン”首相として日本でも有名なトルドー首相は「多様性は私達の力」と移民歓迎の意味を込めたツイートをするほど。
こういう政策もあり、カナダ移民を目指す人は年々増加しているようです。
最初カナダへ来たのは語学留学でした。留学生だった頃はカナダ移民申請をする事は全く考えていませんでした。
人生は何が起るか分からないね。
私の移民申請は書類を郵送という方法でした。
ちょうどその頃、ビザ審査オフィスの統合、ルール改正などなど色々あり、私の申請ファイル紛失という事件もありました。
書類の再送信が必要になったり、追加書類が必要だったり、紆余曲折ありましたが、申請後3年かかってようやく永住権を取得出来ました。
移民が取得出来た時は、ホッとしたのと同時に、何となく「もう言い訳出来ないよ」的な責任がドーンとのしかかった様に感じた事を記憶しています。
でも、嬉しかった事には違いありません!
私は移民申請時に働いていた会社の紹介もあり、専門のカナダ人弁護士さんに手続きをお願いする事になったわけですが、出るわ出るわの専門用語。。。
英語+専門用語で色々苦労もしました。
そんな訳で今回は、カナダ移民申請に関するキーワードと移民申請をした方へのインタビューをまとめてみました。
※永住権=移民、Permanent Residence、PRと表現される事もあります。
※用語解説について弊社と提携のある複数のビザ移民コンサルタントからの指導に基づき、情報を提供させて頂いています。
※弊社では移民申請に関するご相談を受け付ける事は出来兼ねますが、ご希望に応じて提携コンサルタントのご紹介が可能です。
※本ブログでは便宜上「ビザ」と表記しますが正式名称は「Permit」です。
※体験談は個人の経験に基づくストーリーであり、全ての方に当てはまるものではありません。
●カナダ移民申請に関するキーワード集
・IRCC
:Immigration, Refugees and Citizenship Canada (カナダ移民省)
ビザや移民、ワーキングホリデー情報などはIRCCのサイトでチェック出来る。
https://www.canada.ca/en/immigration-refugees-citizenship.html
・PGWP
:Post-Graduation Work Permit
日本人の間では通称“ポスグラ”と呼ばれる就労ビザ。
カナダの公立大学、カレッジ、一部の私立大学、カレッジを卒業後に最長3年間のPGWPが申請出来る。
・PR
:Permanent Resident (カナダ永住権)
・PR Card
:Permanent Resident Card の略称。
カナダ永住権保持者に発給されるIDカード。
カードの有効期限は 5年で、5年毎に更新出来る。
・Express Entry
:エクスプレスエントリー
専門職・技能系移民を希望する申請者を優先し、効率的な審査を目的として2015に導入されたオンライン申請システム。
Express Entryにはいくつか異なるカテゴリーがある。
・FSW
:Federal Skilled Worker Class (スキルドワーカークラス)
Express Entryのカテゴリーの一つ。
移民職業リストに載っている職での経験がある、学歴、語学力、年齢などの条件が合う事で申請出来るカテゴリー。
・CEC
: Canadian Experience Class (カナデイアンエクスペリエンスクラス)
Express Entryのカテゴリーの一つ。
カナダ国内で1年以上の職歴がある場合に申請出来るカテゴリー。
・PNP
:Provincial Nominee Program (州政府推薦プログラム)
Express Entryのカテゴリーの一つ。
州独自の審査基準に基づき、州が必要とする人材を選抜し国に推薦するプログラム。
・ITA
:Invitation to Apply
エクスプレスエントリー完了後、カナダ永住申請の条件を満たす申請者への招待状。
ITAが発行されないと移民申請出来ない。
・NOC
:National Occupation Classification
通称“NOC:ノック”と呼ばれる、職種ごとに4桁の数字で表されている「職業分類」リスト。
FSWやCECなどで申請する場合はスキルレベルが「0・A・B」のいずれかである必要がある。
・LMIA
:Labour Market Impact Assessment
雇用主のサポートで申請する就労ビザの場合、外国人を雇用する事でカナダ経済へ悪影響を与えないかどうかの審査。
・Medical Check
:メディカルチェック
移民申請許可の最終段階で要請される。
カナダ移民省指定の病院、クリニックで受診する。
●Aさんの移民申請体験談
実際に移民申請をしたAさんに申請の流れ、移民した理由や良かった点などについて色々聞いてみました。
Aさん(女性)のプロフィール
・最終学歴:日本の4年制大学卒業
・日本での職歴:プログラマーとして計7年
・ワーキングホリデーでカナダに1年滞在
(その後日本へ帰国、プログラマーとして再就職)
・カナダの公立カレッジ進学 (2年のディプロマプログラム)
受講プログラム:Computer Programmer
・公立カレッジ卒業後3年のPGWP取得
・移民申請は専門の弁護士に依頼
カレッジ卒業後、永住権取得まで
卒業後、カレッジのJob Fairに参加。
その内の1社で1か月間フリーランスのプログラマーとして働く。
↓
その後金融関係の会社へ就職が決まる。
社内システムのプログラマーとしてフルタイム採用。
↓
就職後、約半年でExpress EntryのFSWクラスで申請。
申請時の年齢:32歳
NOC:弁護士さんが5つ程度当てはまるNOCを提案
スキルレベル:A
↓
約11か月後、移民申請許可の連絡あり
↓
日本へ一時帰国
↓
3か月後カナダ再入国。
入国時、移民許可証発行。
後日PRカード申請。
移民許可が下りた時点でPGWPの残り期間:約1年
●Aさんが移民を目指したきっかけ
もともと日本でプログラマーとして働いていました。
仕事自体は好きでしたが、忙しい時は深夜過ぎまで仕事をする事もありました。
また、日本ではまだまだ男性の方が多い職業で、雇用や採用後の昇格に関しての平等性、ライフ・ワークバランスについて考えていました。
そんな時、ワーキングホリデーでカナダに来て移民を視野に入れるようになりました。
カナダで自分の好きなプログラマーとして仕事をしたいと思いました。
ワーキングホリデー後、日本へ帰国しプログラマーとして再就職しました。
自分でカナダ移民について調べている時、公立カレッジ卒業後にPGWPを申請、その後移民申請という道がある事を知りました。
ここから公立カレッジ進学を目指して準備を始めましたが、進学先として、バンクーバーとトロントで悩んでいました。
そこで、移民を視野に入れた進学だったので、卒業後の就職を第一に考え、求人数を調べました。
その結果、圧倒的にトロントの方が求人数多い事が分かりました。
留学生であり、外国人であるという言葉のハンデがあるので、求人数の分母が多い方が良いと思い、トロントのカレッジに決めました。
移民申請については自分でも色々と調べましたが、最終的に専門の弁護士さんに代行申請を依頼しました。
自分で調べていた申請方法以外にも色々方法があり、より早く確実性の高い申請方法をアドバイスしてもらいました。
お金はかかりますが、時間を節約出来た事とプロに任せる安心感があり、自分にとって良い投資だったと思います。
現在もカレッジ卒業後に就職した金融系の企業でプログラマーとして働いていますが、昇進も出来ました。
カレッジを卒業した事、カナダの企業で採用してもらった事、移民した事、それぞれのステップが自信につながりました。
カナダではライフ・ワークバランスが尊重されているので、仕事もプライベートも楽しんでいます。
●まとめ
カナダは民族や人種の多様性を認め、尊重しており、様々な可能性を求める人にオープンな国です。
移民受け入れ政策はとても計画的で、受け入れたい移民像も明確です。
指定の教育機関を卒業した留学生に就労ビザを発行するのは、優秀な人材の流出するのを食い止める為とも言われています。
移民申請はポイント制で、ポイントアップには公立カレッジ進学がオススメです。
公立カレッジ進学についてはお気軽にお問い合わせ下さい。
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