【カナダ移民】公立カレッジ卒業でなくても幼児教育者としてカナダ移民出来る?
投稿日:2022年5月12日(木)
更新日:2022年5月20日(金)
私立カレッジの「Early Childhood Education」卒業後の移民の可能性について考察!
※2021年5月19日に投稿したブログをアップデートしてお届けしております。
※弊社と提携のある複数のビザ移民コンサルタントからの指導に基づき、情報を提供させて頂いております。
※弊社ではビザや移民取得に関するご相談を受け付ける事は出来兼ねますが、ご希望に応じて提携コンサルタントのご紹介が可能です。
※移民=永住権、Permanent Residence、PRと表現される事もあります。本ブログでは「移民」表記で統一しています。
※本ブログ上では便宜上以下の表記に統一しております。
Post-graduation Work Permit (PGWP):ポスグラ
Work Permit:就労ビザ
以前、カナダで移民申請をするのにオススメのプログラムとして、公立カレッジのEarly Childhood Education(ECE)プログラムをご案内しました。
カナダへの移民申請って、公立カレッジ卒業じゃないと難しい?
一般的にはそう言われていますが、幼児教育者は例外と言っても良いかもしれません。
カナダへ移民申請をする為には、自国でのスキル証明が難しい場合、就労ビザを持ってカナダでの就労経験やスポンサー(雇用主)を得るというのが定説です。
私達カウンセラーも、卒業後に最長3年間のポスグラを申請出来るカレッジや大学などの公立教育機関就学をお勧めしています。
ところが、幼児教育者の場合は一概にそういうわけでもなさそうなんです。
●チャイルドケア予算案通過、幼児教育関連ポジションの需要が増加!
2022年3月、オンタリオ州でチャイルドケアの予算案が通り、約102億カナダドル(約1兆円)が投入される事が決定。
予算の振り当ては以下の通りです。
● 新たに86,000軒のチャイルドケアセンターを作る。
● 2025年度内を目指し、チャイルドケアセンターの負担費用を最終的に1日$10にまで下げる。
(2025年内までに段階的に下げていくが、まず本年度内に現在の50%の費用への削減に取り組む。)
● 現在の平均スタート時給$16.48を$18に引き上げる。
(但し、これでも少ないという声が多数上がっており、スタート時給を$25からにという動きもあるので、$18以上になる可能性も十分にあります。)
※ オンタリオ州発表のニュースはこちら
この動きはカナダ全土で進んでおり、バンクーバーのあるBC州では2021年10月にチャイルドケア予算案が通過していました。
※ BC州発表のニュースはこちら
つまり、幼児教育関連のお仕事の需要が今後どんどん増えていくという事が予想されます!
お給料も引き上げられるとは嬉しい限りですね。
さらに、以下で説明していく通り、幼児教育者のポジションはカナダ移民にも繋がりやすいのです。
★上記ニュースについての詳しい記事はこちら★
●カナダ公立カレッジ卒業からの移民申請についておさらい
過去のブログ記事でも何度か解説してきましたが、一般的な移民申請の流れは以下の通りです。
公立カレッジ進学
↓
卒業後にポスグラ(カナダの就労ビザ)申請
↓
就職して移民申請の為の条件を満たす
↓
移民申請
↓↓カナダの基本的な移民申請条件はこちらでチェック↓↓
2年以上のプログラムを卒業すると、最長3年間のポスグラを取得出来るのが公立カレッジの魅力です。
(8ヶ月~1年プログラム卒業の場合は8ヶ月から1年のポスグラ)
カウンセラーの体験談でもお話していますが、何もないところから就労ビザを取得するのは至難の業。
その為、卒業すればほぼ確実にカナダでの就労ビザが手に入る公立カレッジへの進学をお勧めしているというわけなのです。
●幼児教育者としてカナダに移民する方法は?
以下の3つの方法が一般的です。
・CECカテゴリーでEarly childhood educators and assistants(NOC 4214:スキルレベルB)として移民申請 ※1
・FSWカテゴリーでEarly childhood educators and assistants(NOC 4214:スキルレベルB)として移民申請 ※2
・Home Child Care Provider Pilot and Home Support Worker Pilotプログラムを利用して移民申請 ※3
※1:NOC 4214の職種で1年以上のフルタイム就労経験(カナダ国内)がある事が条件。
※2:NOC 4214の職種で1年以上のフルタイム就労経験(国は問わない)がある事が条件で、今後1年以上の仕事の内定がある事も大きなポイントとなる。
※3:Home child care provider (NOC 4411)またはHome support worker (NOC 4412)として雇用主からジョブオファーを受けている事が条件。
※各カテゴリーやプログラムの細かい条件、各州独自の移民プログラムなど他の方法については移民専門のコンサルタントへご相談ください。
必要に応じてコンサルタントの紹介も可能です。
上記の通り、カナダ国内外で幼児教育者としてのフルタイム就労経験や、雇用主を見つけてジョブオファー(仕事の内定)を入手する必要があるという事が分かります。
つまり、カナダでよほどのコネクションがない限り、やはり移民申請条件を満たすのは難しそうです。
●幼児教育者は引っ張りだこで就労ビザが取得しやすい!
って事は、卒業後にポスグラという就労ビザが申請出来る公立カレッジ進学じゃないと結局移民申請は無理なんじゃない?
幼児教育者の場合はそうとも限らないのです!
一般的に雇用主を見つけて雇用主のサポートで就労ビザを取得するのはとても難しいです。
しかしながら、この幼児教育者に関しては少し状況が異なります。
日本以上に共働き夫婦の多いカナダでは、慢性的に幼児教育者の数が不足しています。
(パンデミックを機にリモートワークが増えた現在でも、自宅で子どもを見ながら働く親ばかりではありません。)
常に良い人材が必要とされており、雇用主を見つける事やその後就労ビザ取得をサポートしてもらう事も他の職種と比べると難しくないのだとか。
加えて、カナダの各州でのチャイルドケア予算案通過を受けて、幼児教育者の需要がさらに増える事も期待出来ます。
カナダできちんとした教育を受けてスキルがあり、それを証明出来る就労や実習経験を持っている幼児教育者であれば尚更です!
●私立カレッジSprott Shaw Collegeの「Early Childhood Education」プログラム
Sprott Shaw Collegeは、カナダのBC州各地に16ものキャンパスを持つマンモスカレッジ。
メインのバンクーバーキャンパス以外の都市でも様々なプログラムの受講が可能です。
中でも、BC州政府に認定されているEarly Childhood Education関連プログラムは大人気で、2021年5月現在は11ものキャンパスで開講しています。
BC州政府認定校で受講する事により、卒業後はBC州政府が発行するEarly Childhood Education (ECE)ライセンス申請が可能となります。
なんと、資格試験受験は不要です。
まずは基本のCertificateプログラム「Early Childhood Education Basic Program」を受講します。
45週間(35週間の授業+10週間の無償研修)で、3-5歳に対応可能なスキルを身に付けるプログラムです。
その後、プラスαのスキルを身に付けられるCertificateプログラムを追加で受講してDiplomaを取得する方法がお勧めです。
・Early Childhood Education Infant & Toddler (Certificate)
20週間(16週間の授業+4週間の無償研修)
3歳児未満の対応が可能となります。
・Early Childhood Education Children with Exceptionalities (Certificate)
20週間(16週間の授業+4週間の無償研修)
スペシャルニーズのある子どもの対応が出来るようになります。
※上記いずれのプログラムも、Early Childhood Education Basic (Certificate)受講後にライセンスを取得した方のみ受講可能です。
※Early Childhood Education関連プログラムは全て座学+Practicum(無償研修)となります。
Basicのコースを1つ終えた段階でアシスタントのライセンスが取得出来る為、通学中に幼児教育者としてのアルバイトが可能になるのも魅力。
早い段階からコネクション作りや実務経験の蓄積を開始する事で、卒業後の就職をより確実なものにしていく事が出来ます。
Basicプログラムと併せて受講してDiplomaを取得した卒業生の実に95%が、BC州の雇用主のサポートで就労ビザを取得して働いているのだそうです!
現地のカナダ人卒業生と差を付ける為にも、雇用の幅がグンと広がる組み合わせ受講が断然お勧めです。
■Early Childhood Education Basic Programでは以下のコースを受講します(一部抜粋)
・Child Growth and Development
子どもの成長と発達のプロセスを学びます。文化的、経済的、世代的な影響についても考察するコースです。
・Principles and Foundations in ECE
現在のライセンスおよび登録規制について学び、ポリシーや手順を理解します。
さらに、保護者や同僚、その他のサービスプロバイダーとのパートナーシップの構築について学びます。
・Curriculum Development
子どもの社会的、感情的、認知的、身体的、コミュニケーション的、文化的発達に焦点を当てたカリキュラムを計画し実施するスキルを身に付けます。
・Health, Safety and Nutrition
一般的な小児期の病気の兆候と症状を理解し、子どもの為の安心で安全な環境作りを学びます。
軽食と食事のプランニング、及び育児環境でのカナダフードガイドの適用について学習します。
・Career and Professional Development
就職活動に向けて、ターゲット市場と雇用リソースを特定し、自分を売り込むマーケティング方法を見出します。面接テクニックも磨きます。
●プログラムの基礎情報
プログラム名:Early Childhood Education Basic Program
プログラム期間:45週間(35週間の授業+10週間の無償研修)
プログラム開始時期:月1回
※詳しい日程についてはお問い合わせください。
●入学条件
・英語とCompositionのテスト合格
※英語はIELTS 5.5(各カテゴリー5.0以上) またはTOEFL iBT 70提示で免除が可能
・高校卒業以上または19歳以上 (
・TB TestとPhysicians Waiver:カナダ到着後に現地クリニックで受診して、
・CRC (Criminal Record Check):カナダ到着後に当SSC指定の用紙で行
●キャリア支援も充実のSprott Shaw College
Sprott Shaw Collegeには就職専門スタッフが常駐しており、現地での研修先探しをしっかりサポートしてくれるのも魅力です。
研修先の選定だけでなく、レジュメ(英文履歴書)やカバーレターの確認、必要に応じて修正、模擬インタビュー&アドバイス、研修期間中の研修先との連絡など、生徒に寄り添って対応してくれます。
また、多くの卒業生が幼児教育業界で活躍している為、BC州でのネットワーク規模はかなり大きいです。
卒業生と在校生との交流の中から雇用につながった例もあるのだとか!
ほ~。それはスゴイ!
●まとめ:カナダで移民を目指したいなら私立カレッジの幼児教育プログラムもお勧め
上記解説してきたように、カナダへの移民申請をご検討されている方は、BC州※の私立カレッジでの幼児教育関連プログラム受講もお勧めです。
※オンタリオ州では資格取得条件が異なります。
公立の教育機関卒業後にポスグラを取得する方法だけでなく、私立カレッジ卒業後に雇用主のサポートを得るという選択肢もあるのです!
今回ご案内したSprott Shaw Collegeでは、実際に95%の卒業生が就労ビザサポートを得てきたというのは嬉しい情報ですよね。
私立カレッジは公立カレッジと比べて開講日が沢山あり、思い立ったら入学準備が始められます。
また受講期間も公立カレッジに比べると短いのも魅力です。
「移民申請には公立カレッジ進学というしか方法はないの?」と思っていた方は、私立カレッジでEarly Childhood Educationを受講する事も検討されてみてください!
アクティベイト留学センターでは無料カウンセリングを行っております。
皆様のご予算やご希望の期間、適性や興味に合ったカレッジやプログラムを見つけるお手伝いをさせて頂きます!
お気軽にお問い合わせ下さい。
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